「留年か退学か」決断のヒントは冷静になれば見えてくる

留年が決まり退学について真剣に考えるようになった方に一度は読んでほしい、留年生に付き纏う退学」という選択肢について、在学中2回の留年経験がある私”留年侍”が自身の体験談を踏まえてまとめました。

自己紹介

こんにちは、留年侍です。自身の体験を元に、「留年しそうな方」や「留年してしまった方」に向けブログ記事を書いています。私の経歴の詳細についてはページ上部の『自己紹介タブ』(スマホの方は『メニュー』→『自己紹介』)からご覧いただけます。

留年と退学の実情

留年を経験した人のほとんどが、一度は『退学』という選択について考えた経験があるのではないでしょうか。

続ける理由が見つからない、卒業できるビジョンが見えない、他にやりたいことができた、など退学を検討する理由は様々だと思います。

退学の是非は置いておいて、大学を続けるか退学するかという選択は今後のあなたの人生に、今までにないほど大きな変化をもたらします

それ故に、冷静さを欠いた状態で決断することだけは避けるべきです。

留年を経て卒業するも退学するも、どちらも立派な一つの選択肢です。

その判断が正しかったかどうかを、あなた以外の人が決めることはありません。

あくまで判断の材料として、本記事が少しでもあなたのお役に立てたらうれしいです。


大学生の留年率・退学率


一般的にはどうなってるか見てみるニャ!

2018年の「調査結果の概要(高等教育機関)」(文部科学省)によれば、2018年度卒業生の内、4年で卒業した学生が全体の81.6%、5年で卒業が7.1%、6年で卒業が1.5%、7年で卒業が0.4%、8年で卒業が0.2%となっています。

また、2010年度入学生の内、2018年度までに卒業した学生は全体の88.9%となっており、残りの11.1%は退学あるいは9年以上在籍していることになります。

9年以上在籍しているケースは上の表を見てもわかるように(8年在籍で全体の0.2%)非常に稀なので、大学生のおよそ10人に1人は中退していると捉えて間違いなさそうです。

10人いれば1人は留年をしながら卒業し、1人は大学を中退する


切っても切れない「留年と退学」の関係


若年層向けの就活支援事業を展開する株式会社ジェイックが2019年度に行ったアンケートでは、大学中退者の内、過半数に当たる55.6%の人が留年の経験があると回答しています。(出典:ジェイック公式ホームページ

もう一度言います。中退者の半数以上が留年の経験があるという結果になっています。

「留年したから大学やめよー。」ってやめた人が半分以上だということです。

 

なぜ留年がこれほどまでに人の心を折るのかも含めてまとめていきます。

その理由がわかれば、大学を続けるか退学するかを決める一つのヒントになるでしょう。

中退者の半分は留年生

退学をすべきケースは少ない

一般的に”退学をすべき”とされるケースは少ないです。

一般論なんて関係ないニャ!

確かに、一般論は鵜呑みにするべきではないでしょう。

しかし、一般論が一般論たる所以にも目を向けるべきです。

退学をすべきケース
・他の大学を受験したい
・やりたいことが見つかった
・自分の実力では”絶対に”卒業できない

・他の大学を受験したい

もともと第一志望校ではなかった、人間関係に失敗してしまった、学びたいことと違った、などの理由で他の大学への再入学や編入を考えている場合は、退学をすることにより問題が解決するかどうかをしっかり検討した上で退学という選択をすることもあるでしょう。

 

・やりたいことが見つかった

”大卒の経歴を必要としないやりたいこと”が見つかった方は、その道に進むべく退学という選択をすることがあると思います。しかし、一度退学をしてしまうと失敗したときの潰しが効かなくなってしまうので、学業と並行して進められないか、卒業してからではダメなのかなど、本当に大学をやめる必要があるのかについて、こちらも十分に検討をすべきでしょう。

 

・自分の実力では”絶対に”卒業できない

消極的な理由ですが、大学を続けるという選択において最大のリスクとなるのが、「続けるという選択をしたが大学を卒業できなかった」というケースです。毎日10時間以上勉強したけど留年をしてしまったという方がいらっしゃれば、退学をした方がいいかもしれません。

 

必要なのは、留年について冷静に考えてみること

繰り返しになりますが、大学を続けるか退学するかを決めるに当たり、絶対に避けるべきことがあります。

それは、「留年のショックから正常な判断ができない状態で、退学を決断すること」です。

大学を続けるという選択をすれば、いつでも退学するという選択ができますが、一度を退学してしまうと大学に戻ることは困難です。

人間は追い詰められると視野が狭くなります。

あなたが冷静になるための”ヒント”をいくつか用意したので、少しでも当てはまる方は参考にしてみてください。


留年はあなたが思っているほど大したことじゃない


留年が決まった直後は、胸が張り裂けそうなほどの不安に襲われるかと思います。

就職活動への影響・人間関係の変化・家族への申し訳なさなど、一度に多くの不安が降りかかってきます。

ですがその一つひとつを丁寧に紐解いてみると、あなた一人の力で解決できるようなほんの些細な問題であることがほとんどです。

私は在学中のほとんどの期間、留年から目を逸らし下を向いて生きていました。
 
留年の悪影響を自分の中で勝手に肥大化させ、それが足かせとなって精神的にさらに追い詰められ・・・と、悪循環から抜け出すのにかなり苦労しました。
 
今思えば本当に無駄な時間だったなと思います。
 
あの時さっさと留年を受け入れ前を向いていたのなら、無駄に過ごしてきた時間を有意義なものにできただろうという後悔は今でも私に付き纏っています。


留年は多くの人にとって”最初の大きな挫折”


・成績が落ち込んだ
・部活でスタメンから外された
・好きな人に振られた

こういった精神的なショックは中学・高校ではよくある話ですし、似たような経験をしている方も多いと思います。

ですが留年によるショックはこれらとは一線を画しています

なぜなら、どれだけ努力をしても留年前と同じ土俵(学年)に戻ることはできないからです。

留年には「いつか本気を出せばチャラにできるという救い」がない

そのショックの大きさ故に、留年はとてつもなく大きな壁としてあなたの前に立ちはだかります。

高校生までは順風満帆、何不自由なく暮らしてきたという人にとってはなおさらです。

そして、超え方がわからず退学という選択をしてしまう方が多いのです。

ですがそれだけ、乗り越えたときに得られるものは大きいです。

一時的な感情に流されるのは避け、あなたの人生において最善の選択となるようしっかりと考えを巡らせ決断をすべきでしょう。


社会人は年下の上司に叱られる


前項と似たような内容になりますが、高校生の留年率はわずか1%程度です。

ほとんどの方が高校卒業まで、「年齢によって仕分けされた世界」を生きてきます。

それ故に、大学で留年したあなたが周りと年齢が違うことに大きな抵抗を感じるのは当然です。

しかし、社会人となった数年後には多少の年齢差なんて誤差の範囲内です

今でこそ気になるところだとは思いますが、あなたが何もしなくても時間が勝手に解決してくれます


繰り返しの一年間を過ごす訳ではない


高校生の留年とは異なり、大学では一度修得した単位を再度修得する必要はありません。

再び同じ学年を繰り返すと言っても、同じ時間を繰り返す訳ではないのです。

私は1年生の時に留年をしましたが、留年期間中は1年生の科目は放っておいて2年生の科目を多く取っていました。
 
その方が、一緒に入学した人たちと同じ時間を過ごせるからです。
 
もちろん、1年生の基礎科目から修得していくのがセオリーなのでその分苦労しましたが、そういう選択肢もあるというお話です。

また、単位がギリギリ足りなくて留年してしまった方は、時間に大きな余裕ができると思います。

これってワクワクしませんか?一年好きに使っていいんです。

アルバイトに専念してお金を稼ぐも良し、趣味をするも良し、留学するも良し、何でもありです。

もちろん学業と向き合う時間も必要ですが、留年したから取り返すために猛勉強なんて、出来ないで当たり前です。

少しずつ手の届く範囲から見直しながら、自分のペースで無理なく歩む方が案外近道だったりするかもしれません。


退学は決して悪ではない


これまで、”退学しないよう勧めているようなこと”を書いてきましたが、前述のように退学も必要な人にとっては必要な選択肢です。

「退学したら人生終わり」だとか「退学は逃げ」だとか、そういった考えを大学を続けることの支えとしている方は、一度落ち着いて「退学」という選択肢について真剣に考えてみることをおすすめします。

あなたが大学を退学したらどうなるかなんて、誰にもわかりません。

しかし、大学を卒業すれば「大卒」となり、中退すれば「高卒」となります。

そしてほとんどの人が、その経歴を利用して働いていることは覆しがたい事実です。

だからこそ一般論として、「中退はするな」と語り続けられている訳です。

一方で、大学を中退して偉業を成し遂げたなんて人も山ほどいます。

彼らが退学を周りの人に止められて、しぶしぶ大学に通い続けていたら彼らには良くも悪くも違う未来が待っていたことでしょう。

例え考え抜いた末に退学しないという選択をしたとしても、退学について考えたことは決して無駄にはなりません。

もし退学について真剣に考えた上で大学を続けるという選択をしたのなら、大学を続けるという選択がより積極的なものとなるでしょう。

最後に

留年という現実があなたに突き付けられた背景には、少なからずあなたのそれまでの行動に何らかの改善を必要としている点があるということだと思います。

退学という選択をすることで、その必要とされている改善を疑似的になかったものにすることは可能です。

しかし、立ちはだかった大きな壁を前にして、その壁を越えずして将来のあなたにどんな希望があるでしょうか。

前述の通り、留年は多くの人にとって”最初の大きな挫折”として突き付けられます。

あなたがこれから生きていく中で越えなければならない数々の高い壁の”一つ目”です。

貴重な経験として受け止め、どんな形であれ乗り越えるために苦労することが、今後のあなたの大きな財産になることは間違いありません。

この記事をSNSでシェア!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。